花粉症と耳の不調

徐々に気温も暖かくなり、すっかり春の季節を感じるようになりました。
毎年この時期に花粉症に悩まされる方も多いのではないでしょうか。
実は花粉症は耳の不調にも関係する場合があります。

花粉症はスギやヒノキの花粉によるアレルギー反応によって、様々な症状を引き起こします。ほとんどは目のかゆみや、鼻水、鼻づまりなど、目や鼻を中心に症状が現れます。


耳の聞こえと花粉症は関係あるの?
耳と鼻はつながっているので、花粉症の症状によって聞こえにくくなる等の耳の不調を引き起こす可能性があります。
鼻水や鼻づまりで鼻の粘膜がむくみ、それが悪化すると耳管の入り口まで及びます。
それによって、耳管の圧力機能が低下し、鼓膜の内外の圧力バランスが崩れ、耳鳴りが起きたり、鼓膜がうまく振動しなくなるため聞こえにくくなったりする事があるようです。

 


この時期は寒暖差も大きく、気圧の変化などで体調不良になりやすい方も多いかもしれません。
花粉症にかかわらず、少しでも耳のきこえに異常を感じたら、早めの耳鼻科受診をお勧めしいたします。

耳鼻科へ行くか迷ったら・・・

なんだか聞こえが悪くなっている気がする、
家族や友達との会話で話が分からないことがある・・・

でも、まだ自分は大丈夫!これぐらいなら困っていない!
そう考える方も多いかもしれませんが、それって聴力低下のサインかもしれません。
そんなときに確認していただきたいポイントがあります。


1. 聞き返しが多くなる
 聴力が低下してくると会話で聞き取りにくさがでてくるため、
「え?」や「は?」などと会話を一時的に止めてしまうことが多くなります。

2. 聞こえにくいときに耳に手を当てる
 聞こえにくいときに無意識に手を当てて聞いていることはありませんか?
 耳には音を効率的に集めることで聞き取りやすくする集音機能があります。
手を当てることによってその効果が増し、より聞こえやすく感じます。

3. 早口の声や周りが騒がしいと聞き取りにくい
聴力が低下すると、早口の言葉が聞き取りにくくなります。
また、雑音下ではさらに聞こえが悪くなるため、
「静かな場所では聞こえるのに、人混みに行くと急に会話が理解できない!」
といったことが起きやすくなります。


4. 複数人での会話が聞こえにくい
 音は距離が2倍になると-6㏈減衰すると言われています。(㏈:音の大きさを表す単位)
 そのため、距離が遠くなるほど耳に届く大きさが小さくなります。

5. 今まで聞こえていた音が聞こえなくなった
加齢による難聴の場合、高い周波数の音から聞こえにくくなる特徴があります。
体温計の音や虫の声など聞こえないことはありませんか?

 

最近は、TVや雑誌などでも聞こえに関する話題を目にすることが増えてきたかと思います。
心当たりがある方は、ぜひ一度耳鼻科への受診をおすすめいたします。

 

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